愛宕念仏寺

奥嵯峨野にある天台宗の寺院です。
奈良時代末期、聖武天皇の娘の称徳天皇が建立した愛宕寺がはじまりです。
愛宕（おたぎ）とは、この地が山城国愛宕郡（やましろのくにおたぎごうり）と呼ばれたことに由来しています。
平安時代に鴨川の洪水により流され廃寺となりましたが、天台宗の僧千観内供により復興されました。
千観はいつも念仏を唱えていたことから念仏上人と庶民に親しまれ、千観にちなんで愛宕念仏寺と呼ばれるようになりました。
戦時中は無住寺となり、戦後の台風被害により廃寺となりましたが、昭和55年より復興がなされ現在に至ります。
御本尊は鎌倉時代に千観が自ら彫ったと伝えられる「厄除千手観音」。本堂には「火除地蔵菩薩」など重要文化財が収蔵されています。
境内に安置されている千二百躰の阿羅漢石像は、昭和56年より復興を祈願する参拝者自らの手で彫られたものです。
嵯峨野では奥のほうにあるお寺ですが、紅葉の名勝としても知られ多くの参拝者が訪れます。

所在地　：　京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5

施設　：　寺院

交通　：　嵐電嵐山駅から徒歩39分、JR嵯峨嵐山駅から徒歩37分、京都バス・清滝行きで愛宕寺前下車すぐ

駐車場：　あり

問合せ先　：　愛宕念仏寺

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