一条天皇の正暦2年(991)に、弘法大師より8代目の弟子にあたる仁海僧正により開基された、真言宗善通寺派の大本山で、古くは牛皮山曼荼羅寺と称していました。
曼荼羅寺の子房として隨心院が建立され、寛喜元年(1229)に後堀河天皇より門跡の宣旨を賜って以来、隨心院門跡と称されています。
その後、応仁の乱で焼失しましたが、慶長4年(1599)に本堂が再建され現在に至ります。
狩野派の筆による襖絵、鎌倉時代の作とされる本尊如意輪観音菩薩座像、平安朝藤原時代の定朝作とされる阿弥陀如来座像など、多くの寺宝を収蔵しています。
平安時代の絶世の美女と知られる小野小町ゆかりの寺としても知られ、宮中で仕えていた小町が晩年を過ごし、使っていたとされる小町化粧井戸などが残っています。
小野小町の出生や生涯についてはっきりとしたことはわかっておらず、その人物像は謎に包まれています。
有名なエピソードは深草少将の百夜通いですが、これはフィクションであると伝えられています。
所在地 : 京都府京都市山科区小野御霊町35
施設 : 寺院
交通 : 地下鉄東西線・小野駅から徒歩5分
駐車場: あり
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