日本三文珠第一霊場として知られる安倍文珠院は、大化元年(645)に創建された日本最古に属する寺院です。
本堂に安置されている御本尊は国宝である騎獅文殊菩薩像。その脇にある善財童子像、優填王像、維摩居士像、須菩提像も国宝です。
孝徳天皇の勅願により大化の改新の時に、左大臣となった安倍倉梯麻呂が安倍一族の氏寺として建立した「安倍山崇敬寺」(安倍寺)が前身で、当時は現在の地の南西約300メートルの地にあった大寺院でした。
鎌倉時代に現在の地に移されましたが、兵火でそのほとんどが焼失、約100年後の寛文五年(1665)に再建され現在に至ります。
陰陽師、安倍晴明が天文観測をしたと伝わる展望台があり、寺宝として安倍晴明ゆかりの品々が金閣浮御堂・霊宝に収められています。
飛鳥時代の古墳や稲荷社、十一面観音、春はパンジー、秋はコスモスが咲く花の広場、白山堂、晴明堂など、見どころも多い寺社となっています。
所在地 : 奈良県桜井市阿部645
施設 : 寺院
交通 : 近鉄線・JR線桜井駅南口より徒歩20分、奈良交通バスで7分
駐車場: あり