高森湧水トンネル公園は、かつて建設途上で中断された高森と宮崎県高千穂間を結ぶ鉄道路線のトンネルの掘削全長2,055メートルのうち、
550メートルを一般公開したものです。
明治29年に熊本と延岡を結ぶ軍事産業路線として持ち上がり、昭和48年に当時の運輸大臣に工事許可を得て全長6,480メートルの
高森トンネルの工事が始まりましたが、トンネル入口から約2キロメートルの坑内で毎分36トンの大量放水と同時に高森町の
湧水8箇所が枯れるという事態となり、工事は一時中断しました。
その後、鉄道敷設計画そのものが取りやめとなりましたが、トンネルの一部分と周辺を親水公園として整備し、平成6年に公開されました。
トンネル内は夏でもひんやりとした空気が立ちこめて涼しく、冬はクリスマスツリー、夏は七夕の吹き流しや短冊が飾られて賑やかな感じです。
公開されているトンネルの一番奥には、ウォーターパールと呼ばれる超音波と特殊ストロボを利用した、水を球体に見せるアトラクションをご覧いただけます。
また、こんこんと湧き出る水のもとでは水上様も祀られています。
トンネルの上には環境ライブラリー・湧水館があり、貴重な水源としての高森の水を紹介しています。
所在地 : 熊本県阿蘇郡高森町大字高森1034-2
施設 : 親水公園、トンネル公園
交通 : 南阿蘇鉄道・高森駅から徒歩5分
駐車場: あり(無料)