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修験の山・英彦山の登山ガイド。 |
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英彦山登山道は、英彦山神宮奉幣殿〜上宮まで3ルートあります。
(1)参道であり最短距離の英彦山神宮奉幣殿〜上宮のルート
(2)高住神社〜望雲台〜北岳を経て上宮へ行くルート
(3)玉屋神社〜鬼杉〜南岳を経て上宮へ行くルート
最も時間のかかるルートは(2)高住神社〜望雲台〜北岳を経て上宮へ行くルートで、
次に(3)玉屋神社〜鬼杉〜南岳を経て上宮へ行くルートとなります。
このガイドでは、(3)の英彦山神宮奉幣殿から玉屋神社・鬼杉・南岳を経て頂上のある上宮まで行き、
参道となる(1)のルートを紹介します。
添田町ホームページには、登山の所要時間が書いてあるのですが、
今回紹介するルートは約7.2kmで往復3時間30分と書いてありますが、実走破時間は5時間15分所要しています。
これは早歩き登山で水分補給休憩と軽食休憩、撮影時間を含めたものなので、実際はもっと掛かると思ったほうがよいでしょう。
英彦山は修験の山と言われるだけあって、その道のりは険しいです。
登山というよりは修行と言うのがふさわしいと言えます。それだけの覚悟が必要です。
【行き】
別所駐車場 →(15分)→英彦山神宮奉幣殿→(1時間20分)→玉屋神社→(40分)→鬼杉→(1時間20分)→南岳→(5分)→上宮
【帰り】
上宮→(中宮経由1時間25分)→英彦山神宮奉幣殿→(10分)→別所駐車場
上記、所要時間は、あくまで目安です。
プラス1〜2時間は余裕を持って行動しましょう。
特に鬼杉経由ルートは倒木が多く、迷いやすい箇所もありますから慎重に足を進めるようにしてください。
【駐車場】
別所に無料駐車場があります。
そのほか、神宮下に有料駐車場がいくつかあります。
無料駐車場は車上荒らしが多いとのことでセキュリティ面で注意が必要です。
【トイレ】
登山者にとって切実な問題はトイレです。
登山ルート中、トイレはありません。
ですから、出発前に別所駐車場の屋外トイレで必ず用を足しておきましょう。
出そうになくても、一応ふんばっておくことをオススメします。安心感が全く違います。
それでも不安な人は携帯用トイレを準備していきましょう。
1to1travel.jp 携帯トイレガイド
【別所駐車場までのルート】
・福岡市内から国道201号線、国道500号線経由で約1時間30分。
・北九州市内から国道322号線、国道500号線経由で約1時間10分。
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登山口を出発。平日は駐車台数もまばらですが、紅葉が見頃の休日は かなり混み合いますので、到着は早めにしましょう。
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お土産店の横を過ぎると、英彦山神宮奉幣殿への参道に出ます。
ここから英彦山神宮奉幣殿への参道は長い長い急な階段です。
スロープウエイ(有料のケーブルカーのようなもの)が横を走っているのですが、登山者はこれくらいの坂は登りたいものです。
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英彦山神宮奉幣殿に着きました。
振り返るとこれまで登ってきた坂を見下ろすことができます。
でも、こんなのは序の口です。これから登る道は険しいのです。
これから進む、英彦山登山の安全祈願をしておきましょう。
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英彦山神宮奉幣殿から上宮への参道を上がります。
少し上がったところで、玉屋神社・鬼杉への分岐がありますので、右へ進みます。
玉屋神社・鬼杉への道は、お土産店からの参道を少し上がったところを右へ行き、九州大学生物学実験所を経由していくルートがあるのですが、
こちらは立ち入り禁止です。
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登山道は、うっそうとした山の中ではなく、視界の開けた、明るい山道です。
時折、山々を見渡したり、高い杉木立の中を進みます。
まさしく修行といった感じです。
でも、この辺りの道はわりと平坦なもので、この先はさらに険しくなります。
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途中、玉屋神社を経由せずに鬼杉へ向かう道との分岐点に出ますので、玉屋神社方面へ進みましょう。
段々と坂の上り下りの繰り返しが多くなります。
途中で山々を見渡す景色のよい箇所に出ますので、そこで一休み。
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坂を下って広い敷地のところに出ると、断崖の下に玉屋神社が建っています。
ここで一休み。
さらなる修行の道の無事を祈ってお参りしましょう。
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坂をしばらく登っていくと、大きな倒木に出くわし、正面に木に銀のテープを2箇所巻いてあるところがあります。
この先は登山道のように見えるのですが、登山道ではありません。
この大きな倒木を越えたら、U字ターンして右へ行きます。
岩がゴロゴロと転がっていて登山道のようには見えないのですが、道なき道を登りきると登山道が姿を現します。
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はじめて出くわすクサリ場を登ってしばらく進むと、鬼杉に出ます。
鬼杉は福岡県では最大の杉の木で、木の周囲は12.4m、高さは上半分が倒れた現在の状態で38m。
樹齢はおよそ1,200年と推定され、国の天然記念物に指定されています。
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鬼杉を過ぎると、急な坂がつづく山道になります。
上宮まではまだまだ先。まさに修行です。
いくつか分岐がありますが、英彦山山頂、上宮方面に進みます。
2つめのクサリ場を過ぎてさらに登っていくと材木石に出ます。
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材木石は柱状節理のことで、火山爆発で溶出したマグマが冷えてできたものです。
材木石を過ぎると、英彦山の南側や北側の眺望が開けるようになります。
山頂が近づいてきたあかしです。
と同時にいくつものクサリ場を越えていきます。
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山頂付近の紅葉。
遠くの山々までよく眺望できます。
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南岳の展望台からは、英彦山南側の眺望が開けます。
阿蘇五岳、久住山、由布岳、鶴見岳方面が望めます。
南岳から上宮までは整備された石段の道を一旦下り、また段を上がっていきます。
南岳からも上宮が見えてくるので、あと少しだと思えたら元気がでてきます。
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英彦山神宮上宮に着きました。
お参りするには、引き戸を開けて中に入る必要があります。
引き戸がついているのは、上宮が英彦山山頂にあり管理が困難なので風雨の被害から守るためなのでしょう。
境内の中では飲食禁止です。飲食は、北岳方面に階段を少し下りたところに広場があるので、そちらで摂りましょう。
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英彦山神宮上宮から英彦山神宮奉幣殿まではずっと下りです。
参道は整備された石段であったり、土の参道であったり、クサリ場であったりいろいろです。
途中、中宮、下宮を通るので、下山の無事を祈りましょう。
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英彦山神宮奉幣殿に戻ってきました。
もうすっかり夕方で、人の気はありません。
参道の階段を下り、別所駐車場に戻ります。
もうお土産店も店じまいのしたくをしていました。